【おすすめの小説・感想】原田ひ香 

おすすめ本

【おすすめの小説・感想】原田ひ

この記事では原田ひ香さんの小説を紹介します。

原田ひ香さんの作品には食事や生き方、人間性が溢れていて登場人物に感情移入しやすく、

のめりこめる作品ばかりなので、初めて読む作家さんをお探しならおすすめです。

ここで紹介しているのは

・三人屋
・サンドの女
・人生オークション
・三千円の使いかた
・まずはこれ食べて
・口福のレシピ
・東京ロンダリング
・ミチルさん、きょうも上機嫌

三人屋

原田ひ香(著)

感想 三人屋ってダサい名前。って思う人が大半だと思うのですが、本の内容はダサくありません。

商店街の人々が順番に主人公となる展開で、最初に登場する人物はやはり、この店をダサいと評価していましたが、モーニングの時間に通りかかると思わず店に入ってしまう美人がお店をやっていて…。というところから始まる。

ここで、その美人がおっとりしている感じなら話はダサくなっていったと思いますが、違います。

パンの焼きかた、バターの量、コーヒーの種類、ジャムの種類、量…と

立て続けに質問するような美人で、モーニングに出している商品にプライドと自信があることがすごく伝わってきます。

かといって、料理についてうんぬん語るような小説でもありません。

こだわりや工夫が聞けて面白い。適度なスパイス的な感じ。

最後まで読み終わると商店街に住む一員のように町、人、に愛着を持ち、見守る立場へと読者を導く。そんな小説です。

サンドの女

原田ひ香(著)

感想 サンドの女は三人屋の続編です。1作目で商店街が好きになった人にはおススメできる小説です。

1作目にチラッと出てきた豆腐屋の男の子が登場し、本が終わるころにはなくてはならない存在にまで成長していきます。

「昨日何食べた?」のジルベールのように愛嬌のある男の子です。

この子のために書かれた本と言ってもいいかもしれません。

続篇という事で、読者も登場人物に対して一言言ってやりたい気持ちになります。例えばまひる!メンタル強そうに振舞ってるけどひびが入りやすくて怖い。近づくには覚悟がいるからめんどくさい。とか

読んだ者どうしで感想を言い合うと盛り上がるだろうなあと思います。

人生オークション

原田ひ香(著)

感想 まず、表紙のイラスト佐藤香苗さんが手がけていて、めちゃくちゃツボです。

でも、小説の中でオークションをしているのは表紙のようなかわいらしい女の子ではなく、一度逮捕された叔母と就活に失敗したアルバイトの女の子です。

どんな組み合わせだよ。と突っ込みたくなりますけど、

この二人、話が合うところが一部あって、その一部分が私にとっても大事になりました。

そこを紹介すると、叔母との話で小説が出てくるんです。

殺人のないアガサクリスティーとか荷風とか。

著者ももちろん読んで好きなんだろうなと感じられるので興味も持てます。いずれこの記事でも紹介したいなと思います。

三千円の使いかた

原田ひ香(著)

感想 一通り読み終えて、だれでも3千円あったら何買うかなあ。と考えると思いますが、買ったらダメなんでしょうね。

使い方ってお題だから使いたくなるけど、そうではなくて

人のために使ったり、投資するのが正解なのでは?と私は答えを出しました。

小説を買って娯楽として楽しむお金だけではなく、投資の勉強をして増やしていくためのお金の使い方にも一歩踏み出していかないと。と背中を押される作品でした。

ドラマ化されるようなので、楽しみでもあります。

個人的には本を読みながら生み出した想像上のキャラクターの方がいいのですが…

まずはこれ食べて

原田ひ香(著)

感想 表紙を見る限り、いかにも「ご飯もの」で作者を知らなければ読む人を選ぶのではないかと思いますが、ご飯だけでなく、ストーリーとして、とても読みごたえがあり、キャラクターが自分の知り合いのように心の中に生き続けるようなそんな作品でした。

物語冒頭は女の子が出てきて、あんまり好きな感じの主人公じゃないなーと思いながらも読んでいましたが、家政婦の筧さんが出てきてからは読むスピードがアップします。

彼女のご飯がとても美味しそうだし(鯛めし、だし巻き卵、辛ラーメン)このように料理名を描くだけでは伝えきれない筧さんのお料理の魅力を本を通して味わってほしいです。

口福のレシピ

原田ひ香(著)

感想 骨酒ってどんなんだろう?という興味から読み進めていく小説でした。生姜焼きにはリンゴジュースを使ってお肉を柔らかくする。とか他にも色々な料理の工夫が出てきてちょっと試してみよう。という気持ちになれるので楽しく読めました。

でも、一番笑ったのは色恋沙汰の部分ですね。部外者の私でも恥ずかしい失敗を主人公がしていたのでお気の毒…と笑ってしまいました。

東京ロンダリング

原田ひ香(著)

感想 読み始めの1ページ目から引き込まれる内容で、うわ、怖い話か!?とビビりました。

読み進めていっても最初の期待を裏切らないストーリー展開で登場人物の定食屋の亮がかっこよくて、素敵でした。

行動力のある人って魅力的です。ぜひ、一読してこの亮さんに出会ってください。

ミチルさん、今日も上機嫌

原田ひ香(著)

感想 多かれ少なかれ理想の自分、過去の自分、本当の自分。という感じで自分の「こうありたい姿」は持っていますよね。

そんな理想を持ちつつも、実際の自分を受け入れていく清々しさが表現されている小説ではないか感じました。

東京ロンダリングに出てくる相場さんがひょこっと登場した時には何とも言えない嬉しさを感じ、この作家さん好きだな♡

と改めて思いました。登場キャラクターに愛情がある事も伝わってきますし、読者もいつの間にかこの登場人物好きになってたんだ。と気づかされます。

まとめ

この記事では、原田ひ香さんの小説を紹介しました。

原田ひ香さんは、たくさんの書籍を出版されているのでどれから読もうか迷いますよね。

他の作品の登場人物が違う作品に登場することがあるのでシリーズと関係なく読み進めても楽しめます。

この記事では私が読んだ順番に紹介していますが、順番逆にすればよかった!なんてことはなかったので参考になればうれしいです。

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